冷凍庫の霜取りって大変ですよね?
冷凍庫の中の物を取り出して、時間を置いてガリガリ削るだけでも半日仕事ですし、冷凍庫内の食べ物も整理しなければなりませんしね。
整理する良い機会とも言えますが、できればサッと済ませたいものです。
そんなことを考えていたある日・・・

スイスのメーカーの冷凍庫を購入したのですが、その説明書の中に霜取りの手順が書かれてあり、実践すると・・・

この方法なら、時間にして準備から霜取り完了まで、合計で1時間程度でスッキリと完了でき、ゴリゴリと削る必要もありません。
今回はスイスの冷凍庫メーカの霜取り方法が秀逸なのでご紹介します。
動画で霜が取れる瞬間も撮ってみましたのでご参考になるかと思います。
スイスの冷凍庫メーカーの取扱説明書の霜取り方法
スイスの方法は、ボールに沸かしたお湯を入れて冷凍庫の中に入れるです。
入れ物は鍋でも構いませんね、要約すると「湯気で霜を取る」のです。
購入した冷凍庫はLIEBHERR(リープヘル)社のもの。リープヘルは超大型の移動式クレーンや建設機械、そして業務用の冷凍庫・冷蔵庫も製造しているスイスに本社を置くメーカーで、エアバス社にも部品を納入している信頼のあるメーカです。
大型の製品を作っているリープヘルなら冷凍庫も頑丈で信頼性があるはずと信じて選んだのです。

さて、リープヘルの冷凍庫の取扱説明書を見てみましょう。
- 前日にSuperFrostモードにする。(良く凍らしておくため)
- 当日に、冷凍庫の電源を切る。
- 電源コードを抜く。
- 冷凍庫の中の食料品を新聞紙で包んで涼しい場所に置く。
- 真ん中の棚にボールに入れたお湯を置く。(沸騰したお湯はNG)
- 冷凍庫の扉は開いたままにしておく。
- 霜の塊(氷)を剥がす。
- もし一度で剥がれないならお湯を入れ替える。
- 庫内を拭き上げる。
(こちらの写真がリープヘル冷凍庫の取説です)

新聞紙で冷凍庫の中のものを包んでおく手法は日本と同じですね。
フランスでは最近は新聞を取る人も読む人も減ってインターネットでニュースを読むことが多いので各家に新聞があるのかは心配でが、短時間で霜取りを完了できるので夏でなければ新聞紙に包まなくても大丈夫です。

- 冷蔵庫に一時的に入れる(スペースが必要です)
- 梱包材などに包めておく
冷凍庫の霜取りはどうして必要なの?
霜取りの目的はふたつあります。
- 冷却効率を上げる
- スペース効率を良くする
霜が冷凍庫内に大量についていると冷却する能力が落ちます。冷凍庫の冷やす機能が霜(氷)よって遮られるため食料品に冷気が届きにくくなり、加えて電気代が余計にかかることにも。
そして、壁面から霜が盛り上がってくると、冷凍庫内のスペースを圧迫して冷凍庫に入れられる食料品の総量が少なくなりスペース効率が悪くなります。
冷却効率とスペース効率を良くするために定期的な冷凍庫の霜取りが必要になるのです。
我が家で霜取りをしてみた実践例
スイスの冷蔵庫メーカの手順に従い霜取りをしてみました。

冷凍庫の電源を落として、冷凍している食料品を全て外に出します。
今回は12月で室温が20度くらいの状態なので冷凍庫の食料品は新聞紙に包まず涼しい北向きのベランダ扉の近くに置いて置くことにします。
お湯を沸かし、沸かしたお湯を鍋とボールに入れて冷凍庫内にセットします。

10分位で薄い部分の霜が剥がれ始め、20分ほどで分厚い霜も取れました。

霜取りについての質問にお答えします
冷蔵庫と一体型の冷凍庫でもお湯を使っていいの?
冷蔵庫と一体型タイプの冷凍庫でもお湯を使って霜取りしても構いません。
湯気は出ますが冷蔵した食べ物に影響が出るほどの熱量にはなりませんので問題は有りません。
食料品は一時的に外に出すといいですね。
どのくらいの間隔で霜取りをしたほうがいいの?
霜が目立ってくる前に行うのが良いでしょう。
1〜2ヶ月に一回程度の霜取りがオススメです。
塊の霜(すでに氷)になるとより取りにくくなりますので、塊ができる前の薄い霜が出来始めたら霜取りを一週間後に設定して、冷凍庫内の食料品を料理に廻すようにすると良いですね。
期間は冷蔵庫と一体型の冷凍庫の場合は、開閉の間隔が多くなることと、冷蔵庫の水分が回ることから、より短くなります。
霜取りはガリガリとこそげ取ったほうが良いの?
お湯を使う方法と並行してこそげ取ると効果が上がり時間の短縮になり、
表面の霜を落としていくことで霜(氷)の厚みが薄くなりより落ちやすくなります。
おわりに
冷凍庫の霜取りは、手が冷たくなってしまう過酷な作業ですが、「お湯を使うことで楽に素早く完了できますよ」というお話でした。冷蔵庫メーカの取扱説明書をよく読んで良かった。
ひとりでも多くの方が楽に冷凍庫の霜取りが済ませられることを願っています😁