公立病院に行き、診察に並び、ギプスをしてもらい、
なかなかの大変な道中でした。
ポーランド旅行中に病院にいくことになったあなたに
少しでも参考になればうれしいです。
ポーランドで息子がサッカーしていて腕を骨折
子供がサッカーで遊びたいと、地元の子がサッカー場でプレイしているのを見つけ、駆け寄って交渉?!
ポーランド語は話せませんが、さすが子供同士、すぐにプレイし始めました。
そのうちキーパーとシュートする側に分かれて楽しそうに遊んでいました。
すると突然、子供がすごい勢いで走って戻ってきました。
キーパーをしている時に手を痛めたようで、
と叫んでいます。珍しく涙まで出るほど痛い様ですが強く打った程度だと思い帰宅後冷やしました。
その日は痛くてもう無理というほどだったので、ヴァイオリンの練習は断念・・・
明日も朝からレッスンなのに・・・
次の日、前日は痛みで練習が出来なかったので、起床後に先生のレッスンの前に予習を1時間ほどしました。
時々痛がる程度で大分良くなったのかなと、少し安心。
痛みはある様なので痛み止めを勧めましたが、「いらない」の一点張り。
レッスンでは先生に一応事情を話すとピアニストの方も通っている接骨院で冷やしてもらったらどうかと、すぐに英語を話す同行者を頼んでくださり電気治療とクリオテラピーにかかりました。
しかし、痛みはなかなか消えず、息子はまだ痛いというので、この日は薬局で捻挫用のクリームを買って塗りました。
翌々日、、まだ痛みは引かず、手首の部分の腫れも大きくなっている気がします。先生も大変心配され、病院で骨を確認してもらった方が良いとすすめられたので、病院で診てもらうことになりました。
ポーランドの病院
レッスンもそこそこに、音楽学校の事務の方が同行してくれ(英語通訳)、午前11:30頃に病院の救急に到着。
受付に行きました。
経過を病院に説明したら、13:00と言われたので、その時間が先生に会える診療予約の時刻と思い一旦食事をしに帰宅。午後13時に再度病院に集合しました。
すると、この時間に診察ではなく、朝7時から受付している人たちと一緒に自分の順番まで待たなければならないということが判明。
とほほ、、、他国の救急と同じだったか、、(救急, urgent 度合いによって、何時間も待たされる可能性大)
昼食に気を取られて長時間延々と待つ準備をしてこなかった、どうしよう!退屈に耐えられない息子をどうやって待たせたらいいんだろう、、、10秒と暇な時間があるとまずいのですよ。。本も1冊もない、、、建物の間にいたためか、電波も入らず、iphone もipadも使えない!
ぶーぶー言い始めた息子と共に、仕方がないので、この時間でポーランド語を覚えることに。
そして、覚えたらオフラインでできるルフトハンザの子供向けアプリで遊ばせてあげることにしました。昨年も少しポーランド語を覚えたので少しの復習で記憶が蘇り、数字はすぐに思い出せたので、新規に曜日を。。しかし難しいことこの上なく、
「1つ覚えると他のが全部無くなっちゃう」という息子の言葉に2人で大笑い。この時点でまだ骨折しているなんて、考えも及びませんでした。なかなか覚えられないポーランド語にやきもきし始めたところ、ようやく順番が回ってきました。2時間以上待った後です。13時に到着してから二時間後でした。
(ワンツトの総合病院)
「折れているかもしれません」→ ”It’s broken.”に
学校の事務の方が女医さんに経過説明をしてくれ、先生はテキパキと息子の腕を調べます。あるところを押すと痛がります。
先生は少し英語を話しました。
「折れてるかもしれません」と言われ、私は絶句。そして、「かもしれない、だから心配しないで」と、レントゲンで確認すればわかりますからと、レントゲンを撮ってくるように言われました。
違う階でレントゲンを撮ってもらい、診察室に戻ると、、、
「It’s broken.」
信じられない私は、「ひびではないですか?」と聞いてしまいましたが、折れてるとのこと。
先生は私にDon’t worryを連発しますが、あまりにショック。。幸い、複雑骨折ではなかったのですが、ギプスをしなければと言われました。そして、その処置をするには、親の承諾が必要とのことで、その場で了承しなければなりません。私はギプスについては良く知りませんが、夏で暑そうだし、いつとれるかわからない、第一、ヴァイオリンを弾くのに邪魔なのでは?と迷っていましたが、先生は、しないと「dangerous」とおっしゃるので、仕方なく了承しました。
こんなの、したことも、見たことも、自分の周りにいなかったので、ママがショックです。心の中で「どうしよう・・・」とばかり思っていました。
承認後に肘上から手のひらまでギプスで固められてしまいました。
協定圏内ヨーロッパの健康保険カード(carte european)
医療費はフランスの健康保険カード(carte vital)付属のcarte europeanを提示することで現金の支出は不要でした。
ポーランドとフランスはユーロ圏の健康保険の協定が結ばれています。協定のある国では、フランスで健康保険カードを使う様に、外国でcarte europeanを使えるのです。実は数年前に有効期限が切れていたのですが、たまたま今回夏休みはずっとヨーロッパにいるからと、真面目にcarte europeanを更新して持ってきたのでした。
帰宅後、ヴァイオリンを持ってみると、、、手のひらの部分にある硬い包帯が邪魔で、ヴァイオリンを持てません。そこだけが邪魔なので、取れないものか、今度はパパが病院を再訪し、聞いてきてくれました。再訪したら今度は並ばずに、すぐに先生に質問出来たそうです。
でも、結果、出来ないとのこと。ああ、残念。これからどうやって練習したらいいのかしら!!
ポーランドで骨折して病院に『おわりに』
今回の骨折は、軽いサッカー遊びで発生という予想外の事件でしたが、音楽学校の先生や事務局の方々の御協力もあり、スムーズに外国の病院で治療を受けることができました。
海外でも、子供は常に怪我や病気になる可能性がありますので、事前に保険などの準備をしっかりして行く必要があると再確認出来ました。
【おまけ】病院に停まっていたポーランドの救急車、乗ったわけではありませんw
ボンネットの救急車(AMBULANS)の文字は先行車のバックミラーで読めるようになっています。
青とオレンジのカラーが救急車というよりレースカーのようです(笑)